猫の らんこ  マウスで遊んであげてね^^

2008年03月23日

伊部先生との出会い

話は続きます。Tさんに案内されて、私ははじめて松川駅に降り立ちました。
一昨年の11月のことです。東京より、少し寒いように感じました。
松川を訪れるのははじめてでしたが、懐かしさのようなものを感じました。
「松川」という地名に、子どもの頃から慣れ親しんでいたせいかもしれません。
まるで故郷のような……といったら失礼にあたるでしょうか。
はじめて訪れた場所のような気が、しなかったのです。

Tさんはまず事件の起きた現場に案内してくれました。
事件現場には碑が立っていました。
1949年の夏の光景は、どれほど凄惨だったのだろうと思うと、
胸にこみあげてくるものがありました。思わず碑の前で手を合わせました。

次に、虚空蔵尊万願寺を訪ねました。事件前夜に盆祭りのあった場所です。
高台になっていて、阿武隈川がくっきり見渡せました。
木々は紅く色づいていましたが、美しいというよりは、少し寂しげな気配を感じました。

最後に私たちは、福島大学松川資料室を訪れました。
そこでお会いしたのが、現在福島大学名誉教授にして、「松川資料室」研究員の、
伊部正之先生でした。

先生は穏やかな笑みを浮かべて、私たちを迎えて下さいました。
名刺をお渡しすると、食い入るようにご覧になり、
「橘さんですね」とおっしゃったのが、大変印象的でした。
先生は、人名と地名の研究でも有名な方だと後で知り、なるほどと思いました。

早速資料室を案内して頂いたのですが、本当に驚きました。
当時の週刊誌のコラムのようなものから、裁判の記録まで、総点数10万点以上とか。
全国から多くの方が訪れるのも当然だと思いました。
噂に違わない充実ぶりでした。

伊部先生とはそれ以来メールで連絡をとるようになったのですが、
ご質問をすると、これ以上欲しいものはないと思えるほど的確な資料を、
ものすごい速さで、次々に送って下さるのです。
私が原稿を書き上げられたのは、ひとえに伊部先生のお陰と言っても過言ではありません。

これは昨年福島大学で松川資料展が行なわれたときの案内です。
写真は虚空蔵尊万願寺から見たそのときの紅葉です。


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posted by 橘かがり at 06:27| 松川事件 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする