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2012年06月06日

五月花形歌舞伎・夜の部『椿説弓張月』〜中村歌六夫人恵子さんをお訪ねして

ブログ歌舞伎1

長らくご無沙汰していた歌舞伎を見てまいりました。
五月花形歌舞伎・夜の部『椿説弓張月』は、
1966年に国立劇場で初演された三島由紀夫作の新作歌舞伎で、
曲亭馬琴の長編小説を原作として、歌舞伎化したものです。
三部構成になっていて、伊豆大島から讃岐、肥後、琉球までを流浪する
源為朝の生涯を描いた壮大な作品です。

幕間に中村歌六丈の楽屋を訪ねさせて頂きました。
以前ブログでご紹介したことがありますが、歌六夫人恵子さんは中学高校の同級生。
演劇部でご一緒した仲です。恵子さんはいつも主演女優、私は大道具専門でした。
恵子さんは演劇科に進み、その後ロス・インディオスの二代目シルヴィアとして活躍されました。
結婚後引退、歌舞伎役者の妻として忙しく過ごしながら、年に何回かライブを開いています。
ライブで再会して歌舞伎のお誘いを頂き、ようやくお訪ねすることができました。

歌六丈が演じるのは、染五郎さん演じる為朝を最後まで見守る忠臣・紀平次役。
歌六丈が登場すると舞台がきりりと引き締まります。さすが名優として名高い重厚な存在感です。
中の巻では、七之助さん演じる白縫姫が、思い出の「薄雪の曲」を琴で奏でながら、
腰元たちに竹釘を木槌で打ち込ませ、裏切り者の武藤太を成敗します。
凄惨な中にも独特の妖艶な美しさを漂わせ、三島美学が濃厚に匂い立つ場面でした。

昼の部『女殺油地獄』では、恵子さんのご子息・中村米吉さんが「おかち」役を演じ、
「徳兵衛」演じる歌六丈と、舞台上でも親子を演じたそうです。昼の部もぜひ拝見したかったです。
十九才の初々しくも凛々しいご子息・米吉さんを見守る恵子さんのまなざしが、印象的でした。
たった一度だけ恵子さんと共に舞台に立った十六歳の秋の学園祭が
しきりに思い出されてなりませんでした。


ブログ歌舞伎2
posted by 橘かがり at 18:45 | TrackBack(0) | 舞台(文楽、バレエ等) | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

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