猫の らんこ  マウスで遊んであげてね^^

2018年10月24日

谷崎潤一郎賞 中央公論文芸賞 授賞式



谷崎潤一郎賞・中央公論文芸賞授賞式パーティに、今年も潜入してまいりました。
今年の谷崎賞受賞作は星野智幸氏『焔』(新潮社)中央公論文芸賞受賞作は朝井まかて氏『雲上雲下』(徳間書店)です。
ファンタジーは読み慣れないのですが、朝井まかて氏『雲上雲下』は、不思議な懐かしさを覚える作品でした。
星野智幸氏の谷崎賞受賞作は未読ですが、15年ほど前に小説通信講座で一度スクーリング講義を受けたことあり、以来大ファンです。
谷崎賞について桐野夏生氏の選評は、世間に強まる同調圧力について、星野氏の持つ先見性、ある種の予知能力について言及した大変興味深い内容でした。
星野智幸氏は受賞の言葉として「新潮45」騒動についても触れ、共に仕事をしてきた新潮社文芸編集者について、静かに熱く語られました。
差別や憎しみには決して加担しないという、星野氏の高らかな決意宣言のようにも聞こえ、胸が熱くなりました。小説家は猛毒を薬に変えて使う職業だと。なるほど納得ーー。

朝井まかて氏『雲上雲下』の講評は浅田次郎氏。
受賞は満場一致で決まったそうです。
朝井まかて氏にしか書けないユニークな作品、オリジナリティーあふれる芸術作品と評され、会場は温かい拍手に包まれました。


posted by 橘かがり at 19:20| 小説仲間・授賞式 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2018年10月09日

劇団民藝『時を接ぐ』



広津和郎先生と桃子さんを主人公にした『静かな落日』公演パンフレットに短い駄文を寄稿させていただいたご縁で、劇団民藝の9月10月公演『時を接ぐ』(紀伊国屋サザンシアター)にご招待いただきました。原作は『満映とわたし』岸富美子・石井妙子著(文藝春秋)ーー。

軍国主義の嵐吹き荒れる日本で、満州映画協会(満映)に職を得て満州に渡り、映画編集者として懸命に生きた富美子の半生を描いた作品です。働く女性の地に足のついたリアリティ、激動の時代を真摯にたくましく生きた女性の姿を、日色ともゑ氏がみずみずしく演じます。

脚本も演出も見事で、もちろん役者さんも素晴らしく、中国と日本の平和と友好の架け橋になる秀作と感じ入りました。

12月公演『グレイクリスマス』も今から大変楽しみです。素晴らしい舞台をありがとうございました!

posted by 橘かがり at 13:58| 舞台(文楽、バレエ等) | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2018年10月01日

20180921広津和郎先生50回忌墓参



9月21日は広津和郎先生の50回忌でした。福島大学松川資料室の伊部先生にお声かけ頂き、松川記念会の方々とご一緒に谷中墓地に出向き、墓参させて頂きました。
松川事件被告たちの無罪を検証する、膨大かつ緻密な記事を中央公論誌上に連載し、大きな反響を生み、松川裁判被告たちを無罪に導いた広津和郎先生――。そのお人柄、業績をしのんで、毎年多くの人々が墓参を続けています。拙・判事の家で取材させて頂いた元被告・本田昇さんとの久しぶりの再会に、熱いものがこみ上げて来ました。
広津和郎先生のように、正々堂々とペンの力で闘う書き手でありたいと切に願っています。
広津和郎先生どうか安らかにお眠り下さい。そして日本の行く末を見守っていて下さい。



神奈川近代文学館にて「広津和郎と絵画」展が開催されます。会期は12月8日〜1月20日です。是非お見逃しなく!
posted by 橘かがり at 10:03| 自著について | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする